新型カローラはクルマ版“らくらくホン”?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
今回試乗したのは1.3リッターのアクシオと、1.8リッターのフィールダー。主力となる1.5リッターモデルは、新型CVTの量産を待って少し遅れてのデビューとなる。
まずはアクシオに乗ってみた。印象的だったのは、ドアを開け、シートに座り、ドアを閉めるという一連の動作がとても楽にこなせること。シート高の10mmアップと、様々な体型の人にフィットするロングプルドアハンドルの採用が効いている。後席はシート高の25mmアップ、フロアの完全フラット化、足抜き性の向上などにより前席よりもさらに大幅な乗降性改善を実現している。筋力の衰えた高齢者にとって乗降性の善し悪しは大きな問題だが、新型カローラは素晴らしい回答を示している。
後席ニースペースはアクシオ、フィールダーともに40mm長くなり、ヘッドクリアランスはアクシオで25mm、フィールダーで40mm拡大と、ボディ小型化による影響はまったく感じさせない。ヴィッツ等と同じスペース効率の高いプラットフォームに変更したのが効いているのだろう。
いちばん感心したのは視界のよさだ。Aピラーの付け根を110mm後方に下げると同時に、ピラー自体も約10mm細幅化。さらにドアミラーをドア付けにすることによって死角を徹底的に排除している。右左折時でも歩行者がピラーやミラーに隠れにくくなったのは安全性の観点で非常に好ましいし、狭い道や車庫入れ時の車両感覚の掴みやすさも向上した。Cピラーも細くなっているため斜め後方の視界もいい。安全面でも、そして首と身体をひねって安全確認をする際の身体的負担を減らすという意味でも、とても親切な改良だ。
フィールダーにもアクシオの長所はしっかりと受け継がれている。ユーザー層はアクシオより若いが、高齢者に優しい性能は、言うまでもなくすべての人にとって優しい。加えて、カーゴルームは奥行き90mm、幅40mm、高さ50mm拡大。後席を倒した際の容量も71リッター増の872リッターと大幅に増やされ、自転車やサーフボードといったアイテムを軽々と飲み込んでくれる。
オプションで用意されたオートマチックハイビームは、夜間視力の衰えをカバーする効果的なアイテムだが、スバルのアイサイトと比べると効果は限定的だ。高齢ドライバーを強く意識したモデルであるならば、可能な限り早期に、もう一歩踏み込んだ安全デバイスを安価に提供して欲しいところだ。
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