PSAの2011総括＆展望 3気筒208もチョイ出し!

DSもまた日本人ウケする

一方、前述したDSラインの充実ぶりもまた凄い。言わば“より先鋭＆個性化した”シトロエンだが、去年出た第一弾のDS3は、サイズや見た目からして日本人向き。

ベースはC3だが、スポーティな3ドアハッチバック専用ボディで、「ビークル・バーソナリゼーション」と呼ぶ方式でルーフ、ドアミラー、ホイールなら、ダッシュボードなどのインテリアに至るまで様々なカラーバリエーションが選べる。その分、納車に時間がかかるなどの事情もあるようだが、それまた個性化のための必要要件。本物志向の人ならモノともしないはず。

当然、走りも悪くなくC3と同じ1.6リッターノンターボ＋4ATの他、「スポーツシック」グレードならBMWミニと同じ156psの1.6リッターターボ仕様が選べ、コイツがまた6MT限定。ヨーロッパでは未だこのクラスはMT中心だし、本気で走りたい向きには相性は良いはず。実際、DS3ユーザーの35％がコッチを選んでると言うから、見事に狙いはハマってるのだ。

一方、今年9年に出たC4ベースのDS4だが、DS3に比べるとカラーリング的にはフツー。でも明らかに見た目はアーティスティックで、走りもスポーティで、さらにコチラはMTベースだが6ATが選べ、見た目を裏切る4ドアボディなところも素晴らしい。実用と個性のバランスじゃDS3を凌ぐかも？