マスタングにMTモデル アメリカンスポーツ真髄
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
エンジンを始動する。大きく膨らんだボンネットの下のV型8気筒ユニットが目を覚ますと、周りの空気が震えるような感覚に陥る。程なくしたら決して重くないクラッチペダルを踏み込み、節度感上々のシフトレバーを1速に入れて、そのまま走り出すことにしよう。
ストローク短くカチッと決まるシフトは、流しているだけでもつい無駄に変速したくなるような気持ち良さを持つ。頭が重たいシフトレバーも、変速感向上に役立っているのだろう。アメリカはAT大国かと思いきや、実はこういうツボはしかと心得ている。そう、同時にアメリカは自動車趣味大国でもあるのだ。
さすがV型8気筒らしく、エンジンはきわめて滑らかに回る。高い負荷がかかった時の“ズロロローン”という独特のサウンドにも「おー、これこれ!」と気分が盛り上がる。2000rpmを下回ってもよく粘り、4速辺りからシフトダウンをサボッてアクセルペダルを踏み込んでも、じわじわと加速態勢に移ってくれるのは、やはり5リッターだけのことはある。
それでいて上まで回らないわけではない。弾けるようにビュンビュン回るわけではないが、引っ張ればほぼ7000rpmまでキッチリ使い切れる。“ジュオーン”と密度感たっぷりに回る様は、大排気量自然吸気でしか味わえない捨て難い魅力だ。
この辺りの気持ち良さは、ATでも十分に味わえる。強いて言えばキレ味と余裕の案配が違うといったところ。これだからこそATで乗りたいという気持ちも、もちろん理解できる。どちらも正解である。
ともあれ、そんな風に本気で踏めば、そこは418ps、53.9kg-mだけにかなり速い。正直に言うと、最初はあまりの迫力になかなか最後まで全開で回し切ることができなかった。今は500psでも600psでも電子制御で去勢されてしまったクルマばかりだけに、この久々の感覚には大いにシビレたのだった。
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