新型ビートル海外試乗! デザイン、走り徹底解剖
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
面白いコラボについて紹介しておこう。ビートルはオーディオに、ロックファンなら誰もが知るフェンダーのサウンドシステムを用意しているのだ。パナソニックと共同開発されたこの9スピーカー、400wのシステムはなるほど歯切れ良く元気の良いサウンドを聞かせてくれる。刻まれた「Fender」のロゴも嬉しい。ユーザー層を考えれば、まさにビートルにはぴったりの組み合わせではないだろうか。
生まれ変わったビートルの狙いは明確だ。これまでに100万台を売り上げたブランドをいかに継続していくかという部分で、フォルクスワーゲンは原点に立ち返り、ビートルとは何かを再度考えた。より男性的というのも、誰にも均しくクルマの楽しさを提供するクルマとするための立ち位置の調整と考えれば、十分納得が行く。
但し、それがここまでスポーティという方向に振れなくても…とも思わないではない。きっと同じように思う人は少なくはないはず。極端なことを言えば、それならシロッコでも、いやゴルフだっていいのだから。
ヨーロッパでニュービートルは成功とは言えなかっただけに、こうなるのは必然だったのかもしれない。けれど実質的に世界第2位の市場だった日本の声、聞いてくれてたの? なんてことは、ちょっと思ってしまう。
しかし一方で、このクルマが間違いなく“ビートル”にしか醸し出せない独特の雰囲気を変わらず纏っていることも、紛れもない事実だ。案外、ニュービートルとビートルの差なんて、1950年代のスプリットウインドウのモデルと1960年代の1300、どちらが好きかいうのと同じ程度の話でしかないのかもしれない。いずれにせよ、早く見慣れた風景の中に並べて、比較してみたいところである。
期待のビートル、日本導入は来年初頭の予定だ。個人的には、それなら12月の東京モーターショーで見れるかもしれない、と期待しているのだが、どうだろう。
そうそう、ひとつ忘れていたのでここで附記しておく。一輪挿しはオプションで用意されるとのことである。
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