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試乗記 2011.6.21 レポート:吉田 匠 / 写真:菊池 貴之

新型シトロエンC4試乗 買いグレードはどっち?

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パドルシフトで元気なエクスクルーシブ

Exclusiveに乗り換えると色々なことがSeductionと違う。最大のポイントはパワートレーンで、1400~3500rpmという実用域から湧き出る24.5kgmのトルクと156psのパワーを持つ1.6リッター直噴ターボは、6段EGSと組み合わせられて活気あるパフォーマンスをExclusiveにもたらす。車重は1370kgとSeductionより60kg重いが、平坦路では爽快な加速が味わえるし、急な上り坂もセッカチを満足させる勢いで駆け上っていく。

シングルクラッチのEGSは、ドライブモードの自動的シフトアップが若干ギクシャクするが、変速時にスロットルを軽く緩めてやるコツをつかめば、意外とスムーズにシフトできる。さらにいえば、シトロエンのワークスラリーC4と同じくステアリングコラムに固定されたパドルで積極的にマニュアルシフトしてやるのが、最も心地好い変速方法である。

さらに、乗り心地とハンドリングの感触もSeductionとは少し違う。いずれもミシュランのタイヤは、前者の205/55R16エナジーセイバーに対してExclusiveは225/45R17プライマシーHPを履くが、そのグリップが高いためもあってサスペンションはSeductionよりむしろソフトに感じられ、乗り心地もより柔らかい印象をうける。結果、フラットさにおいてはSeductionの方が上に感じたが、乗り心地の印象を大きく左右するボディ剛性が充分に確保されていることもあって、Exclusiveも実に快適なクルマに思えた。

 

Exclusiveでコーナーに飛び込むと、ソフトな脚はわりと明確な姿勢変化を生むが、17インチタイヤが生み出すレスポンスはクイックで、グリップも強力だからSeductionより一段とアンダーステアの軽いコーナリングが味わえる。それに加えて、ターボが捻り出す豊かなトルクを6段EGSで自在にコントロールする妙味も備わるから、特に上りのワインディングにおける愉しさは、ExclusiveがSeductionを確実に上回ると実感した。

平均点の高さよりも他のクルマにはない傑出した美点、すなわちこの場合は乗り心地を買って、数あるCセグメントカーのなかからシトロエンC4に走ろうという勇気ある個性派には、最後に以下のアドバイスを進呈したい。それは、ノンビリ派はSeductionを、セッカチ派はExclusiveを選ぶべし、というものである。

試乗ステージ:御殿場周辺 車種:C4

    全長×全幅×全高=4330mm×1790mm×1490mm
    ホイールベース=2610mm
    車両重量=1370kg
    駆動方式=FF
    エンジン=1.6リッター直列4気筒DOHC直噴ターボ
    最高出力=115kW(156ps)/6000rpm
    最大トルク=240Nm(24.5kg-m)/1400-3500rpm
    トランスミッション= 6速シングルクラッチ(EGS)
    車両本体価格=299万円
    発表・発売日=2011年6月7日

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