ミュルザンヌ、国内試乗 ベントレーの本流に乗る
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
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しかもこのV8ツインターボ、エコな流れにも当然対応していて、負荷の軽いクルージング時にはシリンダーが半分休止して4気筒に切り替わり、燃費とCO2排出量をセーブする。それをあくまでスムーズにやるのが高級車らしいところで、試乗時にも大人しいクルージングを試みたが、エンジンが4気筒に切り替わったかどうかは認識できなかった。
いずれにしても、高速クルージングが得意種目なのは想像どおりだったが、興味深いのはワインディングロードにおける身のこなしだった。ミュルザンヌはコンソールにあるダイヤルでコンフォート、ベントレー、スポーツ、カスタムの4つの走行モードが選べるが、このクルマ本来の性格からいうと、普段は快適志向のコンフォートで走るのが相応しい。
そうするとゆったりした安楽な乗り心地が手に入る半面、サスペンションはソフトに設定されるから、コーナーではそれなりにボディが傾くことになる。だがその一方で、ステアリング操作に対するクルマの反応は想像以上に確実で、長いノーズが切れば切っただけ素直に内側に入っていく。さすがワインディングの国イギリス生まれの大型サルーン、スポーツカーのようなダイレクト感こそないものの、意外なほどよく曲がるのである。
ワインディングに入って、コンフォートでは脚が柔らかすぎると思ったら、モードをベントレーに替えれば初期のロールが抑えられ、適度に締まった挙動が手に入る。さらにその上にスポーツモードもあるが、このクルマのキャラには少々硬すぎると思った。
というわけでミュルザンヌ、フォルクスワーゲン系プラットフォームをベースにしたコンチネンタル・フライングスパーとは明らかに異なるドライビング感覚を持った、本流のベントレーサルーンであることが実感できた。そういう意味では、これまで伝統的なベントレーを乗り継いできた現代のベントレーボーイズには待望のクルマだろうし、よりディープなベントレーワールドを味わいたいと願うコンチネンタル系のオーナーにも、あるいはドイツ車からの飛躍を期するネオリッチにも、アピールする可能性はあると思う。
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