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新型シャラン海外試乗 黒船レベルの衝撃!?

寸胴というよりダッジオーブン的

とはいえシャランは寸胴というよりダッジオーブン的かもしれない。より実用向けには昔「ヴァナゴン」の名で入っていたマルチバンが別にあり、こちらのが一般消費者向け。開発陣によると日本のミニバンも研究した上で、「世界最高のミニバン」を目指したという。具体的には実用性と快適性の融合だ。

それは基本骨格からも伺える。ベースとなっのはFF高級サルーンの「パサート」。それだけに乗り心地の良さ、静粛性は保証済みであり、その上今回からフォード・ギャラクシーとの共同開発をやめ、VWグループ専売となった。工場はポルトガルではあるが、よりメイド・イン・ジャーマニーなミニバンになったわけである。

ボディサイズは室内拡充と質感アップを狙って全長4854×全幅1902×1720mm。旧型比で全長220mm、全幅90mmも拡大したわけだが、それでも長さと高さは新型エルグランドよりも短く、横幅のみ超えている。逆に言うとどんなにデカくても全幅を1900mm以上に出来ないのが日本市場のポイントであり、その点新型シャランは不利だが、クルマとしてのバランスはより自然だ。

それと日本ユーザーに朗報なのが、今回から左右リアドアがスライド式になり、リアハッチも含めてオプションで電動開閉機能が付けられること。この辺は日本のミニバンの影響が見受けられ、さらに7エアバッグやシートベルト装着検知システム、2列目シートまでカバーする大型ガラスルーフと欧州向けには組み込み式のチャイルドシートまで用意される。この当たりの充実装備も日本ユーザーには喜ばれるだろう。

とはいえ明らかに欧州の最新トレンドを感じさせるのがエンジンで、日本では考えられないダウンサイジング思想を導入。このサイズのミニバンにして、日本導入予定のメイングレードはわずか1.4リッター(!)の直噴ツインチャージャーを搭載。他にも2リッターの直噴ターボがあるが“売り”は前者。

というのもそもそも欧米人はこの手のミニバンに圧倒的な加速は求めない上に、CO2排出量の削減要求が日本より厳しいのだ。しかし、スペック的に極端に劣るかというとそうでもない。1.4リッターは、最高出力こそ150psだが、最大トルクが24.5kg-mもあり、これはエルグランド用3.5リッターV6の35.1kg-mには劣るが、同じく2.5リッター直4の25.0kg-mとは同等。しかも1750rpmという低回転からピークトルクを発生するので、使い勝手は驚くほどいい。

それとボディの軽量化が凄い。なにしろ、スチール部分の半分以上に高張力鋼板を使い、要所要所に強度の出る熱間成型パーツを使うことにより、サイズアップしつつ、旧型比で約30kgの軽量化も果たしている。なにしろ1.4リッター車で車重は約1.7トンと、2.5リッター搭載で1.9トンオーバーのエルグランドより200kg前後も軽い。燃費効率は旧型比で約21%も向上しており、この辺りの進化は確実に日本製ミニバンを超えている。

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