ヒット作は引き算で狙え 三菱RVRにみる企画力!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
なんだかんだでここ数年、絶えないクロスオーバー商品。きっと時代の要請なのだろう。“時代の変わり目”“価値観の変貌”と決まり文句のように繰り返され、「セダンとSUVの融合」やら「ワゴンとSUVとスポーツカーの融合」やらが際限なく登場。ほとんど言葉遊びのようだが、作る方は割と真剣だったりする。だってクルマは売りたいし、実際時代を作るのは新しいコンセプトだし、企画を考える行為自体は楽しいはずなのだ。でも、出てくるのは大抵ピンと来ないものだったり、あまり売れなかったりと、まさしく“企画倒れ”ばかり(笑)。
というわけで3代目RVR。コイツも初代は元祖クロスオーバー商品で、91年発表時はワゴン+SUV=RVRだった。ところが3代目は一転して「ジャストサイズのSUV」。ゴーインに言えば、SUV+コンパクトカーかもしれないが、実車に見たり乗ったりするうちに、これはこれで時代に合っているような気がしてきた。
なぜならコイツは同じクロスオーバーでも“足し算”ではなく“引き算”だからだ。例えばスポーツカーとSUVという相反する要素のクロスオーバーの場合、よほどじゃない限り一挙両得は出来ない。大抵スポーツカーほどスポーティでないものが、SUVほどワイルドでなく登場し、それがカッコ良かったらいいがそうでない場合も多い。
要するに初代オデッセイみたいな“足し算”クロスオーバーはほぼ10年に1度、よほど技術と時代が合わないと成功しないのだ。あれはまさしくセダン+ワンボックス=ミニバンで今の市場を創造したが、以来大ヒットした足し算クロスオーバーと言えば、ハイブリッドカーと超スペース系軽自動車ぐらいのもの。
だから確実にヒットを狙えるのは足し算ではなく、引き算クロスオーバー。既にあるモノに対し“余計な物”を引いたものだ。で、新型RVRもまたそうなのであーる。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
トヨタ 新型BEV「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開!北京国際モーターショー
マツダ 新型EV「EZ-6」&「アラタ」世界初公開!EZ-6は約600キロの航続距離
フィアット 500/500Cに1.2L エンジン搭載の新グレード追加!特別限定車も設定
レンジローバー初のEVモデル!プロトタイプ車両を公開 過酷なロケーションで走行テスト
2023年度のリコール、総対象台数は前年比1.7倍の約810万台 国交省発表
[新型トライトン]早くも要改善!? ランドクルーザー250並の機能が欲しい……せっかく装備してんだからカメラ目一杯使おーぜ!!
衝撃! ”空力の鬼才”エイドリアン・ニューウェイがレッドブル離脱か
インディカー初参戦のテオ・プルシェールが次戦も続投へ。「彼の戦い方に感銘を受けた」とチーム代表
粉っぽい空気に要注意!! クルマの健康寿命を縮める[粉]の正体と対処法
カブト、新グラフィックモデル『KAMUI-3 RIDGE』を追加。2024年4月から発売
ニッサン・フォーミュラE、伝統のモナコへ。連続する好成績に「チームの士気は高い」と監督も期待
変なあだ名のクルマと言わないで! あだ名は[愛されキャラ]の証なんです
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身