吉田匠、後期997を語る カレラかSかPDKかMTか
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
ポルシェ911が新型に変わったのは、皆さんすでにご存知だろう。2004年にデビューしたタイプ997が前期型から後期型に変わったわけで、外観の変化はあまり大きくない。というか、ボディ本体の変更はなく、前後の樹脂部分やライト類のデザインやレイアウト変更で、新しさを演出している。そういう意味では見た目はいわゆるフェイスリフトにすぎないけれど、実はその中身はマイナーチェンジとは思えぬほど大幅に変わっていた。
そのポイントはふたつ。ひとつは3.6リッターと3.8リッターの2種類あるエンジンが両方とも直噴化されると同時に、いずれもまったくの新設計ユニットに変わったこと。もうひとつが、これまでのマニュアルモード付きトルコン式AT、ティプトロニックSに代わる新しい2ペダルシステム、PDK=ポルシェ・ドッペルクップルングがついに登場したことだ。
ここでまずPDKについて書くと、同様のシステムを80年代に逸早く自社のレーシングカーに採用していたポルシェが、新たにロードモデル用に開発した7段PDKは、VWのDSGなどと基本的な構成は同様のツインクラッチ式2ペダルMTだが、あくまでポルシェの独自開発になるもので、かなり時間を掛けただけのことはあって、その完成度は高い。発進の瞬間や、Dレンジでの自動変速の際にも不快なショックは事実上皆無だし、ATのようなクリープも備わっているなど、日常的な使い勝手がAT並みにいい。それに加えて、自動、手動を問わず変速は素早く、例えば0-100km/hの加速タイムは6段MT仕様より0.2秒も速くなる。
さらに、スポーツクロノパッケージをオプション装着したクルマでローンチコントロールという裏技を使えば、0-100km/hの加速タイムをさらに0.2秒削り取ることができるのだから、その高性能ぶりは凄まじい。それに加えてPDKは、トルコン式ATのようなロスがないため燃費も明らかに向上するのだから、これは素晴らしい。
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