新型カイエン プロトタイプ最終テストで明らかに増したスポーティネスを確認

新型カイエン プロトタイプ

最新テクノロジーを惜しげもなく投入

新型カイエンは、見た目こそ先代のイメージを受け継いでいるが、完全新開発である。プラットフォームはアウディQ7やベントレー・ベンテイガなどにも採用されているMLB evoを採用。だがスポーティな走りを実現するため、ホイールベースは100mm短くされた。またアルミニウムやカーボン素材、高張力鋼板を組み合わせ、大幅な軽量化を実現した。

開発リーダーのオリバー・ラクーア氏は「新型では一層のスポーティネスを追求しました。SUVとしての使い勝手はスポイルせずに、走りとデザインをさらに磨き上げています。最大65kgの軽量化は、初代から2代目になった時より小さいですが、現時点では最大限軽くできたと考えています」と語っている。

シャシーには、3チャンバーのアダプティブ・エアサスペンションを採用したほか、リア・アクスル・ステアリングも装備。前後で異なるサイズのタイヤも装着し、俊敏なハンドリングとコンフォート性能を高次元で両立させている。またローター表面をタングステンでコートし、優れた制動性能とコントロール性、そしてロングライフを実現した、新開発のポルシェ・サーフェス・コーテッド・ブレーキ（PSCB）も初採用するなど、最新テクノロジーが惜しげもなく盛り込まれている。