次期トゥアレグのコンセプト・T-Prime独占取材。斬新なコックピットも注目

エルマー・マリウス・リヒャルツ氏（左）と筆者。

歴代トゥアレグの成功を引き継げるか？

新しくVWのミッドサイズからフルサイズを担当するエルマー・マリウス・リヒャルツ氏は「このSUVセグメントは比較的新しく、すでに評判が確立されたブランドが存在せず、ニューカマーを受け入れ易い。その代表が2002年から市場に投入されたトゥアレグで、ゴルフで知られるマスプロダクション・ブランドのVWとしては破格の4万ユーロを超える価格にも関わらず、プレミアム・ブランド勢に劣らない健闘を見せている。高級リムジーンのフェートンが失敗したのとは正反対の結果を出しているのです」と説明する。

彼の担当するトゥアレグは2017年に3度目のモデル・チェンジを受けるが、ここに紹介する「T-Prime コンセプト GTE」はそのティザーである。今年の北京モーターショーで初公開されたこのビッグSUVのエクステリア・デザインは、最近のVWに見られる水平基調のグリルを持ったエッジの効いた面と面で構成されるが、注目は明確なリアのショルダーである。これまでVWには見られなかったこの新しいデザイン要素は次期トゥアレグに一層の力強さを与えるはずだ。全長は5mを超えているがこれはあくまでもショーモデルで、実際のモデルは4.8m程度に抑えられるはずだ。