独占インタビュー トビアス・メアース社長がAMG GT Rについて語る
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
実は、トビアス・メアース社長との話を全て収録すると本ができるほどなのでこの辺で、まとめて解説をしてみる。
AMG GT Rはおそらく「ポルシェ 911 R」を目標に開発されたものと思われる。リミテッド・スリップ・デフ、ユニボール・ジョイントに加えてAMG トラクション・コントロールは9段階の緻密なプリセッティングを可能にしている。
カーボン、マグネシウム、チタン、セラミックなどの考えられ得る軽量パーツでダイエットを図る一方で、ダイナミック性能を約束するボディの補強も忘れてはいない。カーボン製のトルクチューブはその良い例である。驚くのはカーボン・パーツ…例えばフェンダーを最初からアルミフレームにネジ止めした状態で生産ラインに流す技術を確立していることだ。塗装済み状態のカーボン・パーツを後付けするのではない。通常の生産工程でボディは最大で200度ぐらいまで加熱される。その時に膨張率の大きく異なる素材を組み合わせるのは難しい。AMGはこうした生産技術でも先端を行っているのである。
このAMG GT Rの注文受付開始日は11月21日、欧州内へのデリバリーは2017年の3月からと発表されている。価格は未発表だがおそらくポルシェ 911 Rレベル、すなわち2000万円台になるものと予想される。
ただしAMGは、この種のモデルでも「限定発売」にはしない。いたずらに市場を煽って、投機買いを抑えるためである。ここはポルシェも見習って欲しいものだ。
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