独ポルシェは7月6日、911のレースカーで、とりわけ耐久レースでのポテンシャルアップが図られた「911RSR」の新型を、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初披露した。
FIA世界耐久選手権のマニュファクチャラーとドライバーズの両タイトルに加え、ル・マンやIMSA(国際モータースポーツ協会)セブリング耐久レースなどで輝かしい実績を残してきたGTEカテゴリーのレースカー「911RSR」が、戦闘力をさらに高めるモディファイを受けた。参戦するカスタマーの声を拾い上げたという改善点は全方位に及び、実に95%の設計が改められている。
3年の期間をかけたという車両開発では、ドライバビリティに加え、効率性及び耐久性などに主眼が置かれ、RSRの特徴であるミッドシップレイアウトの自然吸気ボクサーユニットは4.0Lから4.2Lへと排気量が拡大された。これにより新型RSRは、911の派生車種として最大のフラット6を積むこととなり、最高出力はリストリクターのサイズにもよるが約515馬力に達する。組み合わされるトランスミッションは、軽量化と変速の高速化が図られた6速シーケンシャルタイプで、駆動力は後輪へ伝達される。今回からリアホイールの直前にエギゾーストパイプを配置し、エアロダイナミクスを向上させたことも特徴だ。
ボディ構造も見直され、耐久レースで重要になるメンテナンス性が高められた。具体的にはカーボンファイバー製ボディが即座に交換可能な構造とされ、ピットでの作業効率が飛躍的に改善。また、コクピットのデザインが見直され、ドライバーの負荷が軽減したことも大きなポイントだろう。アクシデント時の乗員保護性能も一段と向上し、ロールケージやサイドインパクトパネルに改良が加えられたほか、接近車両をドライバーに知らせる警報システムも機能強化が図られている。
注目の実戦投入は、9月1日に英国シルバーストーン・サーキットで行われるFIA世界耐久選手権の開幕戦となる見込み。ファンはぜひ注目してほしい。
車種:911 (クーペ)
ピニンファリーナのEVハイパーカー・バッティスタが日本公開。2億円超で...
スープラの全体感を編集がチェック。ケイマン、アルピーヌなどライバル...
新型 レクサス RC F 目指したのはコーナーをアクセルで曲がれるクルマ
アストンマーティン、高級サルーン「ラピード」のEV版を発表 航続距離は...
個性派ルノー トゥインゴが乗り心地を大きく改善。フランス車の味が残る...
フォード、電動SUVのマスタング マッハEをLAショーで発表。GTモデルは91...
アメリカ最大のカスタムカーショーSEMA、今年のトレンドはなんと言って...
電動ポルシェ・タイカンの日本発売は来年夏、最上級グレードは2000万円...
トヨタRAV4が今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに決定。トヨタは10年ぶ...