とっても速いSUVはとっても快適だった ランボルギーニウルス試乗
掲載 更新 carview! 写真:市 健治
掲載 更新 carview! 写真:市 健治
2月の冷たい雨降る某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県・大磯プリンスホテルで開催されました。carview!編集チームが、自動車ライター見習いの深山幸代さんと共に、短時間ながらも見て、触れて、試乗してきた、全22ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目のモデルをご紹介します。
試乗したのはランボルギーニのSUV「ウルス」であります。猫も杓子もどのメーカーもとりあえずSUVという昨今、欧州プレミアムブランドの多くもその例に漏れずSUVをラインアップ。そしてとうとうランボルギーニも! と言いたいところですが、かつて5.7L V12を積んだオフローダー「LM002」という名車(珍車?)もありましたし、SUVどころかトラクターも作ってるし、冷静に考えればランボルギーニにおいては存在してもおかしくないモデルなのかも?
2816万1795円というプライスタグは、ランボルギーニでありながらのSUVであるということの価値として高いんだか安いんだかもはやわかりませんが、何にしても普通のサラリーマンでは買うことのできないお値段ということだけはわかります。ちなみにランボルギーニのトラクターはこれよりもう少し高いようです…。
深山さんは見るなり「大きいですね~! スポーツカーっぽい形しててすごく速そうな感じがします」とおっしゃいます。速そうどころかこのクルマ、0-100km/h加速は3.6秒とメルセデス AMG GTRやアウディ R8などのスーパーカーなんかとタメ張ってまして、それはそれはとんでもなく速かったりします。
そのとんでもないウルスは「アニマ」と呼ばれる6種類走行モード切り替えによって、様々な状況に対応してくれます。ノーマルの「ストラーダ」、ストリートのスポーツ走行は「スポーツ」、サーキットぶっ飛ばしモードは「コルサ」。ここまではランボルギーニのスーパーカーにもあるモード。ウルスはさらに「サッビア(砂漠)」、「ネーヴェ(雪)」、「テッラ(大陸)」の3つの悪路走破モードを用意していて、しっかりSUVしています。サッビアというモードを設定してたりするところは購入層となりそうなアラブの富裕層の匂いがします。
3000万円近くする高級車であり、さらには慣れない左ハンドルということもあって、深山さんには助手席に乗っていただきました。見た目からくるハードなイメージとは裏腹の当たりの丸い乗り心地とセミバケットのシートの包まれ感、そして思いの外広い室内が相まってとても快適。深山さんも「長距離乗っても疲れなさそうですね」とコメント。さらには「これに女の子が乗ってたら相当カッコいいですね」と。確かにそれは相当カッコよさそうですが、そんな女性がもしいたら一般の女性ではないでしょうねおそらく(苦笑)。
ということで、今回はチョイ乗りということでその実力のすべてを体感することはできませんでしたが、快適性はかなり高くてドライブフィールにもクセがなく、そのビッグなサイズ(全長5112×全幅2016x全高1638mm)とビッグな価格さえ問題なければ(どちらもけっこうな問題とも言えますが…)普段乗りもラクラクなスーパーSUVと言えそうです。深山さんが大成した際にはぜひウルスに乗っていただきましょう!
【 ランボルギーニ ウルス 】
全長×全幅×全高=5112mm×2016mm×1638mm
ホイールベース=3003mm
車両重量=2200kg
駆動方式=4WD
エンジン=4.0L V型8気筒DOHCツインターボ
最高出力=478kW(650hp)/6000rpm
最大トルク=850Nm/2250-4500rpm
トランスミッション=8速AT
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:285/45R21、後:315/40R21
0-100km/h加速=3.6秒
最高速度=305km/h
欧州複合サイクル燃費=12.7L/100km
価格=2816万1795円
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