新型ジムニー&ジムニーシエラ発売 20年ぶりの全面改良
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
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スズキは軽四輪駆動車「ジムニー」と1.5リッターエンジンを搭載した小型四輪駆動車「ジムニーシエラ」を20年ぶりに全面改良して7月5日に発売した。
スズキのアイコン的存在とも言えるジムニーは、1970年に軽自動車で唯一の四輪駆動車としてデビュー。軽量コンパクトな車体による高い悪路走破性から、山間部や積雪地で重要な「プロの道具」として活躍してきた。そのニーズは軽自動車という親しみやすさから、プロだけでなくレジャー目的での需要も見出された。ジムニーシエラは0.8Lの「ジムニー8」が原点で、ジムニーをベースに小型車用エンジンを搭載し特に海外で好評を博した。シリーズの世界累計販売台数は285万台。
新型の主な特徴は、ジムニー伝統のラダーフレーム構造やFRレイアウトと機械式副変速機付きパートタイム4WDなどを継承しつつ、最新の先進予防安全技術や新型エンジンを搭載したことなどだが、なんと言ってもそのデザインが注目される。これまでのジムニーのデザインモチーフを要所に散りばめながら、思い切った無骨なスタイリングが新鮮だ。スクエアなボディは見切りの良さに貢献しているだけでなく、室内空間も広くした。
ボディ色はジムニーにモノトーン9色、2トーンルーフ4パターンの全13パターンを設定。(2トーンはXCに設定)2トーンルーフには、ブラック2トーンルーフ(3パターン)と、ボンネットとAピラー、ルーフをブラックにしたブラックトップ2トーン(1パターン:受注生産)を設定。ジムニーシエラにはモノトーン9色、ブラック2トーンルーフ(3パターン)の全12パターンを設定した(2トーンはJCに設定)。
ジムニーのエンジンは、ハスラーやアルトワークスなどスズキの様々な軽自動車に採用されているR06Aエンジンが搭載され、0.66リッター直列3気筒DOHCターボで47kW(64PS)/6000rpm、96Nm/3500rpmを発揮。ジムニーシエラには新開発のK15B型が搭載され、1.5リッター直列4気筒DOHCで75kW(102PS)/6000rpm、130Nm/4000rpmを発揮する。トランスミッションはともに5MTと4ATが搭載される。
先進予防安全技術はスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用。単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能を搭載した。さらに、「車両進入禁止」に加え、「はみ出し通行禁止」、「最高速度」の各標識をメーター内に表示させドライバーに通知する「標識認識機能」を採用した。
価格はジムニーのベースグレードとなるXGの5MTが145万8000円、ジムニーシエラのベースグレードとなるJLの5MTが176万400円となっている。
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