少し時間が経ってしまいましたが、冬真っ最中の2月の中頃に、昨年秋にマイナーチェンジした「スバル レガシィ アウトバック(以下アウトバック)」に「ブリヂストン ブリザック DM-V2(以下ブリザック DM-V2)」を装着して蓼科高原にテストドライブに行ってきました。この時期の蓼科周辺は最低気温が-10℃前後。ドライと雪上を走る往復約500kmのドライブとなりました。
マイナーチェンジしたアウトバックは、アイサイトを進化させ全車速追従機能付クルーズコントロールの最高設定速度を120km/hまで可能にしたほか、後退時自動ブレーキシステムの追加などを行っています。他にはステアリング連動ヘッドランプの採用、サスペンションや電動パワーステアリングのチューニングなど、安全性能と走行性能の向上などを行っています。
ブリザック DM-V2は、ブリザックシリーズのSUV/4WD用スタッドレスタイヤで、クロスオーバーSUVから本格的なクロスカントリー車向けのサイズを取り揃えています。ブリザックシリーズに採用されている「アクティブ発泡ゴム」や、雪道で路面をつかみやすい専用のトレッドパターン、タイヤのサイドウォールの形状を左右非対称にしてふらつきを低減させた「非対称サイド形状」などを採用しています。
乗ってみると、高速道路では静粛性の高さに驚きました。アウトバック自体の静粛性もさることながら、ブリザック DM-V2も夏タイヤとまではいきませんが、それでもロードノイズはよく抑えられています。操縦安定性についても、ステアリングはブレることなくどっしりと直進し、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDからくる安定感と、ブリザック DM-V2のドライ性能の高さを感じました。とはいうものの、高速道路のインターなどのカーブに速めの速度で進入したりする状況では、途中で「グニャリ」といく感覚がありました。あくまでスタッドレスなので、意識が必要ですね。
蓼科高原周辺はアイスバーンではなく圧雪路面でしたが、気の抜けない路面状態です。どれくらいブレーキが効くか強めのブレーキングテストをしてみると、ABSを効かせながら、自分の想定範疇で停止してくれることを確認。更に強く踏めばもっと手前で停まってくれる感触もありました。
結論ですが、アウトバックは突出した特徴は無いのですが、走行性能、安全性、快適性すべてをバランス良く兼ね備えています。さらにブリザック DM-V2を装着すれば冬でも万能。1台で趣味や仕事、家族でのユース、春夏秋冬あらゆる状況でも走りたい、「アウトバック×ブリザック DM-V2」はそんな方にお勧めしたい組み合わせです。
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車種:レガシィ アウトバック
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