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新型ポルシェ カイエンが公開 後輪操舵など新機構を搭載してデビュー

独ポルシェは、3代目カイエンの概要を発表した。SUVらしい力強さとポルシェならではのエレガントなデザインが融合したカイエン。新型ではデザインからメカニズムまでを刷新し、走行性能および快適性のさらなる向上が図られている。

注目の機能・装備は?

そのなかから注目すべき機能・装備をいくつか紹介しよう。まず走行性能面での注目は、カイエンでは初採用のリアアクスルステアリングだ。「911」や「パナメーラ」では採用例があるこのシステムは、走行状況に応じてリアタイヤをステアし、コーナリング時の俊敏性と高速車線変更時の安定性を向上させるもの。大柄な車体の取り回しをよくする効果も期待できる。

他にも新型カイエンは「ポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ」(PSCB)なる新ブレーキシステムを採用する。カイエン全モデルにオプション設定されるこの世界初のブレーキは、タングステンカーバイドでコーティングされた鋳鉄製ディスクを備え、ブレーキの磨耗とブレーキダストの低減に貢献するというもの。ブレーキキャリパーはホワイトに塗装され、ディスク表面は独特の光沢を放つ。PSCBは20インチおよび21インチホイールに装着可能だ。

デザイン面はどう変わった?

デザイン面では、すべてのモデルにLEDヘッドライトが標準装備され、オプションで新しいマトリックスビーム付きLEDヘッドライトも選択可能。これは84個の個別に作動するLEDの配光や光強度をきめ細かく制御し、ハイビームでも対向車に眩惑を与えないなどの制御が可能になる。

なおボディサイズは全長が63mm拡大し4918mm、全幅は1983mmとなる。一方、軽量コンセプトにより車重は先代を約65kg下回るとのこと。またラゲッジルーム容量は770リッターと現行モデルより100リッターも拡大する。

デビュー時のバリエーションは、3リッターターボエンジン(最高出力340ps、最大トルク450Nm)を搭載する「カイエン」と、2.9リッターV6ツインターボエンジン(最高出力440ps、最大トルク550Nm)を搭載する「カイエンS」の2種類。「カイエン」は0-100km/h加速が6.2秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は5.9秒)、「カイエンS」は0-100km/h加速タイムが5.2秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は4.9秒)、最高速度は265km/hに達する。

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