【JAIA】コルベット Z51…「ビビり度マックス」「マッスルカーの真髄」
掲載 更新 carview! 写真:編集部
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「セ、セルボがコルベットに並んだ…!?」、おそらくこれがコルベットを意識した初めての記憶だろう。ちなみにこの一節は「よろしくメカドック」の2巻でのエピソードだ。豪胆かつハイパワー、ミニパトのセルボを一瞬にしてミラーから消し去る怒涛の加速力を持つモンスター。そんなイメージを持ったまま現在まで過ごしてきた。
なにしろ6.2リッターのFRだ。そんなクルマをMTで操ることができるのか? おずおずとアクセルを煽ってみる。「これぞアメリカ車」と誰もが思う典型的なエンジン音が聞こえてくる。
慎重にクラッチを繋ぐと、ケトばされるように加速するのかと思いきや気難しげに前進した。それもそのはず。ヘッドアップディスプレイに目をやるとデカデカと「3」の表示が。3速か! 3速でも進むのか! なんというトルクのデカさなのだろう!
気を取り直してもう一度発進してみる。案外扱いやすいな……と油断してガスペダル(アメリカっぽい表現)を乱暴に開けたら、地面が削れるかのような怒涛の加速が始まったのだからかなわない。こりゃあ「婦警さん、あばよ」となるのは無理もない。マッスルカーの真髄ここにあり、だ。
と同時に巡航時の静かさも特筆モノ。ほぼアイドリングぐらいの回転数で海岸沿いをスルスル進む寛容さは味わい深い。頑固にOHVにこだわるアメリカ人の心意気と意地を存分に感じることができた。
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