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新型カムリ、ハイブリッド専用車として再出発!

5年ぶりのフルモデルチェンジを受けたグローバルセダン、新型カムリ(8代目)がデビュー。米国などではガソリン車の設定もあるが、ここ日本では“ハイブリッド専用車”として再出発する。ちなみにカムリは、ヒュンダイ・ソナタなどの猛追を受けるなか、9年連続で米国乗用車ベストセラーカーに輝いている。

■SAIを凌ぐ、リッター26.5kmの好燃費

新型カムリの心臓部には、ハイブリッド専用に新開発された2.5リッター「2AR-FXE」アトキンソンサイクルエンジン+リダクション機構付きのTHSIIが採用される。エンジンパワーは160ps/21.7kg-mと標準的だが、143ps/27.5kg-mを発生するモーターとの組み合わせによって、トルクフルで軽快な加速や余裕の高速クルージングを実現する。

10・15モード燃費はリッター26.5kmを達成。これは同じくハイブリッド専用車である「SAI」のリッター23.0kmを凌ぐクラストップの数値だ。もちろんレギュラーガソリン仕様で、燃費を重視したエコモードやEVモードも備える。

またハイブリッドならではの高い静粛性も、さまざまな工夫によってさらに引き上げられている。たとえば高遮音性ウィンドシールドガラスが風切音を低減し、フェンダーとリヤライナーに施されたサイレンサーがロードノイズを低減するほか、ダッシュ防音構造やドア下のシール性能を強化するなどして、静かで快適な移動空間を生み出している。

■ハイブリッド車らしさは控えめ

メッキ加飾を際立たせ、高級かつスポーティなイメージを表現した新型カムリ。そのプロポーションはオーソドックスな高級セダンそのものだが、ハイブリッドを象徴する“シナジーブルー”を各エンブレムに配し、ハイブリッド車であることを静かに主張する。またホイール周りの整流効果を高めるため一定の平面を設けた「エアロコーナー」などの“空力デザイン”により、Cd値は0.28をマークするという。ドアミラー付け根部には、ボルテックスジェネレーター(渦発生装置)と呼ばれるF1テクノロジーを活用したフィンも採用し、操縦性・走安性を高めている。

ステアリングやシフトレバーといったインテリアの造形も至ってオーソドックス。ハイブリッド車らしいのはメーター回りで、3眼式の左側にハイブリッドインジケーター、中央にスピードメーター、右側に目盛りを共通化して平均&瞬間燃費を同時に確認できる新デザインの燃費計を採用している。

■クラウンを凌ぐ、広大な室内空間

FFレイアウトの利点を活かした室内空間は、先代以上に広く、ゆとりが増している。ホイールベース長は先代と変わらないものの、前席を7mm前出しし、後席を8mm後ろに配置して、前後席間距離を15mm拡大(972mm)。また前席のシートバックを薄型化することで、後席の膝元スペースが46mmも拡大されている。後席のゆとりは間違いなく「クラウン」以上だ。

ラゲッジスペースは、駆動用バッテリーをリアシート後方に搭載している関係で左右対称ではないものの、容量440Lを確保し、ゴルフバッグを4つ積み込むことも可能。リアシート右側には、開口部は狭いながらもトランクスルー機構が備わる。

運転席周りでは、iPodなどの操作ができる4方向ステアリングスイッチ(左側)や、ナノイー(水に包まれた微粒子イオン)機能付きのフルオートエアコンの採用が新しい。また運転席シートの上下やチルトステアリングの調整幅が広がっている点も見逃せない。

グレード体系および価格は、「ハイブリッド」が304万円、「ハイブリッド “Gパッケージ”」が317万円、「ハイブリッド “レザーパッケージ”」が380万円。

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