シビックRSが継承する“ホンダに集まるクルマ好き”の心を掴んだ「バラードスポーツCR-X」ってどんなクルマ?
掲載 carview! 文:koensha 19
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車両重量は890kg。パワーウエイトレシオは驚異の6.59kg/psに過ぎなかった。動力性能はまさに圧倒的だった。
メーカー主催の試乗会会場は鈴鹿サーキットだったが、その舞台設定が何より“Siへの自信”を物語っていた。
走りは鮮烈。ラフなスロットル操作では発進時のホイールスピンが激しく、コントロールが難しいほどだった(当時まだトラクション性能が低かったというのもあるが…)。
DOHCならではの伸びやかな加速フィールは格別で、しっかりとしたタッチの5速MTとのコンビで、まさに意のままの速さを手中にしていた。
0-400m加速は15秒台、追い越し加速も驚くほど速かった。現在のレベルでもその速さには鮮烈な印象を受けるに違いない。
ハンドリングは超クイック。ワインディングロードでは無敵ともいえる存在だった。特にタイトなコーナーが連続するセクションではライバルを一蹴した。
限界時の挙動はいささかトリッキーだったが、攻めがいのある硬派なスポーツマシンだったのだ。当時、CR-Xにバトルを挑み、惨敗を喫したスポーツ派ドライバーは数多くいたに違いない。
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