新型X3 に海外試乗! “大トリ”に相応しい実力
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
大トリは、次期型X3である。北米アトランタ近郊で実施された国際試乗会で確認できた範囲では、その役割を充分に担えるモデルに仕上がっていた。何の大トリかと言えば、2008年から立て続けに投入されたミドルクラスのプレミアム系SUVのなかでのハナシ。レクサスRX、メルセデス・ベンツGLK、ボルボXC60、日産スカイラインクロスオーバー、アウディQ5と最新モデルがそろったところ、現行型X3はデビューが2004年と先行していただけに少しばかり様子が違っていた。なぜかといえば、後続のモデルがプレミアム系らしいラグジュアリー感を加味していたのに対し、現行型はSUVらしいタフな印象を抱かせつつBMWならではのスポーティさを際立たせたモデルだったからだ。
だが、次期型X3は違う。さすがのBMWもクルマ造りが“コナレて”くるまでは1世代置く必要があるということなのかもしれない。エクステリアは、巧みに現行型の雰囲気を残しながら道具っぽいというか素っ気ないというか、そんな印象につながりかねないタフな装いを拭い去っている。フロントビューは、ヘッドライトの上部をスモークのカバーで覆う最近のBMWに共通するデザインを採用。グリルを大型化し、ラグジュアリー感を獲得している。サイドビューには、BMWとしては新しいデザインとなるフロントからリアにかけて3段構えのキャラクターラインが描き出される。リアビューは、T型のコンビネーションランプを受け継ぎながらLEDを用いて立体感のある表現を取り入れている。
インテリアは、SUVらしい逞しさを感じさせつつ落ち着きも表現したデザインとなっている。センターコンソールの覆うようにウッドパネルがあしらわれるなど、ラグジュアリーな装いもちゃんと加味してある。気になるのは、樹脂類の一部に質感に影響を与えかねないテカリが残っていたこと。次期型X3は北米のスパータンバーグ工場で生産され、パーツも50%以上を周辺国を含む現地で調達。あるいは、試乗車が量産前の最終試作段階だったからなのか、いずれにしてもこのあたりの仕上げは来年の春前に予定されている日本市場導入モデルで再確認したほうがよさそうだ。
なお、室内スペースは前席についていうと現行型と同程度。後席については、現行型よりも足下のスペースが広く空間的な余裕度は5シリーズを超えるほどだ。ただ、座面の奥行きが現行型よりも短くなっているように感じた。この点をエンジニアに指摘したところ、数値上はむしろ逆だという。サイズではなく、シートの形状が変わったことで面圧分布の違いが生じたための錯覚なのだろうか…。
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