【なぜ数値じゃない?】航続距離906kmをマークする新型BMW「iX3」が“速さ”より“止まり方”を主張する理由とは
掲載 carview! 文:編集部/写真:BMW 5
掲載 carview! 文:編集部/写真:BMW 5
新型BMW「iX3」が発表されました。一充電走行距離は906km(BMW iX3 50 xDrive・WLTCモード)。国内で販売されるBEVとしてトップクラスの数字で、すでに多くのニュースでも、この航続距離が大きく取り上げられています。
ところが、発表会で繰り返し語られていたのは、906kmという数字そのものではありませんでした。
BMWジャパンの上野金太郎社長は、「電気自動車はもはや航続距離だけを心配する時代ではありません」と話します。
続けて語ったのは、「どれだけ快適に、どれだけ自由に、そしてどれだけ心躍る移動体験を提供できるかが問われる時代になった」ということでした。
906kmという航続距離はもちろん大きな商品力です。ただ、今回の発表会では、その数字をアピールするというよりも、「その先にどんな価値を届けるのか」を伝えようとしていることが印象に残りました。
その象徴として紹介されたのが、新型iX3です。BMWはこのモデルを、新世代「ノイエ・クラッセ」の第一弾と位置付けています。
ノイエ・クラッセは、1960年代にBMWがブランドの転機として送り出したモデル群の名称です。その名前を約60年ぶりに復活させたことからも、新型iX3を単なる新しいEVではなく、「これからのBMW」の出発点と考えていることがうかがえます。
その考え方はデザインにも表れています。
近年のBMWといえば、大型化したキドニーグリルを思い浮かべる人も多いでしょう。一方、新型iX3では縦方向へ伸びる新しいキドニーグリルを採用。モチーフとなったのは初代ノイエ・クラッセで、「新しいものを作りながら原点を見つめ直す」という考え方を反映したデザインだと説明されました。
もっとも、見直されたのはデザインだけではありません。
発表会では「走り」「電動化」「デジタル体験」という三つのテーマが何度も登場しました。一見すると別々の技術の話ですが、聞いているうちに、すべてが「これからのBMWらしさ」をどう形にするかという、一つのテーマにつながっていることが見えてきます。
では、その「これからのBMW」は、どのような技術で実現しようとしているのでしょうか。
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