VWが1000億円投資する本気の北米戦略SUV、アトラスはどんなクルマ?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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乗り心地重視のシャーシ(フロント=マクファーソンストラット、リア=マルチリンク)はソフトだが、芯がしっかりしたシートによる快適性は、カリフォルニア州よりはずっとマシなテキサスの道路では非常に良い印象を受けた。
同時に電動パワーステアリングはこのサイズでも操舵力と正確さ、そして路面からのインフォメーションの確かさで模範的であった。ただし、ハイスピードで通過するワインディングロードでは、切り返し時にボディの動きにシャーシとの一体感が無かった。20インチ・タイヤとの組み合わせは、ひょっとするとMQBプラットフォームの限界を見せたのではないかと想像する。
VWアトラスはサイズや使い勝手などでアメリカ市場を良く研究していながら、デザインやダイナミック性能にヨーロピアン・テイストを残したモデルであった。この点では間違いなく成功している。だが、車内インターネット(WiFiホットスポット)や、欧州車ではほぼ装備可能なヘッドアップ・ディスプレイなど、ライバルより一歩進んだ先進性が見当たらないのは、2018年モデルとしてはちょっと問題かもしれない。
思い切った価格を考えると仕方無いと思うが、アトラスが北米市場で同じスタートラインに並んだということに大いに意味があるのだろう。まあ、お手並み拝見である。
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