【迷惑？】「電動キックボード」普及を妨げる“視点”とは？ 利用者にも“交通違反”が多いという現実も

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電動キックボード普及で得られるメリット

ある業界関係者は、電動キックボード（特定小型原付）が普及しつつある理由について、次のように話します。

「電動キックボードのような特定小型原付を政府が推進している背景には、都市部が抱える大きな社会課題があります。

東京をはじめとする都市部では、いわゆる『ラストワンマイル』の移動手段が不足しており、2km前後の場所への移動でもクルマを利用せざるを得ないケースがめずらしくありません。

その結果、交通渋滞とそれに起因する環境汚染が発生し、それが大きな経済的損失を生んでいます。電動キックボードのような短距離移動が得意かつ低公害なモビリティが普及すれば、こうした社会課題の解決につながることが期待されます。

また、2km前後の場所への移動が容易となれば、公共交通機関の網から外れた地域へのアクセスも容易になり、いわゆる『駅チカ』物件の価値が薄れます。それはつまり、物件価格の高騰も抑えられることを意味します。

電動キックボードに代表される特定小型原付は、本来であれば、このような社会的メリットが強調されるべきものです。しかし、それがうまく伝えられていないのが実情かと思います」