新型ホンダ「シビック」試乗 見た目も走りも居住性もヨシ。これを自動車界の十徳ナイフと呼びたい
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:ホンダ技研工業 138
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:ホンダ技研工業 138
山坂道に入ってもその印象は変わらない。
助手席と後席に家族を乗せて温泉宿を目指すとイメージしながら(実際乗っているのはおっさん編集者&カメラマンだが)、なるべくスムーズにワインディング路を走らせようと意識すれば、新型シビックはその意図に正しく応えてくれる。で、同乗している家族もおそらくは快適(爽快)と感じているはずだが、ドライバーも実は爽快なのだ。なぜならば、車が「ほぼイメージどおりに動いてくれるから」である。
事前のイメージより「ロールが大きく、かつ唐突だなぁ……」と感じることがなく、「もう少し坂をぐいっと登ってくれると思ったが、いまいち登らねえなぁ……」ということもなく、さらには「家族を乗せてるからハードなコーナリングをしてるわけじゃないんだけど、それでも、想定していたクリッピングポイントにどうしても付かないなぁ……」等々と感じる瞬間がないのだ。
そのため新型シビックは「同乗者最優先の運転」をしている最中でも、ドライバーはまったく退屈しないのである。むしろ40~50km/hほどでトコトコと山坂道を走るその凡庸な行為が、きわめて楽しいサムシングとして感じられるのだ。
次に、家族は乗せずに自分ひとりで運転しているものと想定し(実際はおっさん2名が助手席と後席に乗っているが)、山坂道を少々飛ばし気味に走ってみる。
……これまた最高である。いや、最高(数ある中のベスト)かどうかは知らないが、少なくとも「素晴らしい」と断言することはできる。
いついかなるときもドライバーはステアリングを握る両手とお尻から路面のインフォメーションを明確に感じることができ、筆者のごときレーサーではない素人がちょっと飛ばしたぐらいでは、限界のゲの字も探り当てることはできない。
「ここからさらに踏んでいくと、さすがにタイヤが鳴ったり、フロントがアウト側に逃げていったりするのかな?」などとイメージするシーンでも、新型ホンダ シビックは「……何かありましたでしょうか?」ぐらいの涼しい顔で何事もなかったかのように、そして良好な乗り心地のまま、駆けていくのだ。いやこれは本当に「爽快」である。
6MTの試乗を終え、CVTの「EX」に乗り換えてみる。
6MTの印象があまりにも良好であったため、CVT車に乗り換えた直後は「……ダメだこりゃ。新型シビック買うなら6MTに限るな」と思った筆者だったが、300mか500mほども走れば、その印象が間違いであったことに気づく。
低回転域からまあまあのトルクを発生するこのエンジンはCVTとの相性が良く、そこからアクセルペダルを深めに踏んでいっても、ステップ感を伴いながら気持ちよく、グイグイと加速してくれる。前言撤回である。個人的には6MTのほうが好印象だが、CVTを選びたいと考える人を止める理由はいっさいない。
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