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ポルシェ マカン、アウトバーンで実力チェック

ポルシェへの期待を裏切ることはない

走りだけではなく存在感としても、マカンは独特のオーラを発している。生産精度の高さを物語るサイドまで回り込んだアルミ製ボンネットフードが印象的な、いかにもポルシェなフロントマスクに、低いルーフと寝かされたリアウインドウの組み合わせは、まるでクーペのようなフォルムをつくり出している。

SUVとしては着座位置が低めの室内も、911などと同様の傾斜したセンターコンソールと相まって、心地よいタイト感を演出。しかも実際には狭いわけではなく、たとえば後席だって十分寛げる。荷室も十分に広く、そして何より、その圧倒的なまでのハイクオリティには痺れた。走りもそうだが室内の設えにしてもオプションの充実ぶりにしても、すべてカイエンや911などと変わらない。まさにクラスを超越している。

要するに走りも見た目もそしてクオリティも、ポルシェに対する期待をまったく裏切ること無く、それを使い勝手の良いサイズとユーティリティで味わえるのがマカンである。すでにポルシェを知る人には大きな満足を、そしてブランド性とサイズで選んで初めてその世界へ踏み込んだ人には大きな驚きをもたらすに違いない。

もちろん、そういうクルマでなければポルシェが世に出すはずがないと解っていたつもりではある。けれど実際に触れてみて、改めてそのクルマづくりに唸らされた。問題があるとすれば、今からオーダーしても乗れるのはおそらく2015年になってからになりそうなことぐらいだ。

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