新型「エルグランド」のライバルは本当に「アルファード」? 価格比較で見えた“空白地帯”と日産の絶妙な狙い
掲載 carview! 文:山本 晋也 150
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日産が16年ぶりにフルモデルチェンジした新型エルグランドが登場しました。日本にプレミアムミニバンというジャンルを生み出したエポックメーキングなモデルが、さらに進化して生まれ変わりました。
メカニズム面でのポイントは、発電特化型1.5Lターボエンジンと前後モーターを組み合わせたパワートレインでしょう。第3世代「e-POWER(シリーズハイブリッド)」と「e-4ORCE(電動4WD)」が、新型エルグランドの走りを支えています。
つまり、新型エルグランドは全車が4WDとなり、FFは設定されていません。こうしたこだわりからは、エルグランドが築き上げてきた「プレミアムミニバン」としてのルーツを感じ取ることができるでしょう。
1997年に誕生した初代エルグランドは、FRプラットフォームに基づくミニバンであり、リア駆動であることが、上級モデルらしさを感じさせました。じつは、エルグランド以前にも、日産は「ラルゴ」という2.4LエンジンのFRミニバンを1993年に誕生させています。
また、エルグランドは2002年に2代目へフルモデルチェンジした際にもFRであることを守りました。新型エルグランドは「プレミアムミニバンの再創出」を開発テーマのひとつに掲げていますが、リア駆動に由来する運転の楽しさを受け継ぐという意思が、全車に「e-4ORCE」を採用したことから感じられます。
具体的には、「2列目が主役」+「運転する楽しさ」により新しい価値を生み出すことを目指しています。駆動モーターのスペックは、フロントが205ps/330Nm、リアが136ps/195Nmとなっています。スペック上の前後最高出力を単純な比率で見ると、およそ60:40となります。システム最高出力としての前後配分制御の詳細は未公表ですが、リア駆動的なフィールを感じられるメカニズムになっているといえそうです。
参考までにトヨタ「アルファード」のハイブリッド4WDが搭載するリアモーターは54ps/121Nmです。電動4WDとしてはパワフルなリアモーターを備えているとはいえますが、新型エルグランドと比べると、アルファードは前輪駆動寄りのキャラクターであるといえそうです。
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