【再び高騰か】緊迫する中東情勢。新たな補助金導入も日本政府が「ガソリン税」を絶対に引き下げないワケ
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 16
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イスラエルとイラン両国の緊張状態は、日本にとっても「対岸の火事」ではありません。ある業界関係者は「特に、ガソリン価格の高騰が与える影響は無視できない」としたうえで、次のように話します。
「イランは、ベネズエラ、サウジアラビア、カナダに次ぐ世界第4位の原油埋蔵量を誇っており、原油の輸出はイランにとって重要な外貨獲得の手段となっています。
イランは2008年までは日本にとって3番目の原油輸入国でしたが、現在では、イランの核兵器開発疑惑に関する経済制裁の一環として、原油の輸入を制限しています。
ただ、緊迫した情勢が続けば、サウジアラビアやアラブ首長国連邦、クウェート、カタール、オマーンといった中東の産油国諸国への影響は無視できず、原油価格が高騰するおそれがあります。
実際、原油先物価格(WTI)は、イスラエルがイランを攻撃した2025年6月13日以降上昇基調にあります。ガソリン価格は原油価格と連動していることから、ガソリン価格も今後上昇傾向になると予測されます。
さらに、ガソリン価格の高騰は輸送コストを押し上げるため、あらゆる物の価格が上昇する可能性もあります」
(次のページに続く)
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