新型「CX-5」発表で「CX-60」の商品力に赤信号？ パワートレーンや足回り、使い勝手や広さを比べてみた

CX-60

パワートレーンや足回りはCX-60のほうが本格派

パワートレーンなどメカニズム重視のユーザーはどうでしょうか。

前述したように新型CX-5のパワートレーンは2.5Lガソリンエンジンのマイルドハイブリッドで、トランスミッションは6速ATを組み合わせます。とくにATが6速というのは、メカニズムの先進性を重視する検討層にはネガティブな要素となりそうです。

CX-60のガソリンエンジン車は非ハイブリッドの4気筒ですが、エンジンは縦置き、トランスミッションはマツダ独自のトルクコンバーターレスの8速AT。エントリーグレードは2WD、つまりFRレイアウトとなっているのも、人馬一体の走りを求めるマツダファンの期待を高める部分といえます。

サスペンション形式だけで走り味を決めつけることはできませんが、CX-60はフロント・ダブルウィッシュボーン、リア・マルチリンクとなっているのも人馬一体を重視するマツダファンにはポイントが高そうです。ただし、特に改良前のCX-60は乗り心地の固さを指摘されることもあったので、このあたりは試乗して比べたほうがいいかもしれません。

新型CX-5の価格や燃費性能は未発表ですが、それ次第ではCX-60の2.5Lガソリンモデルが再注目される可能性もありそうです。

（終わり）

（写真：マツダ）