100台限定のコンプリートカー「S60/V60ポールスター」に試乗
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:小林 俊樹、ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:小林 俊樹、ボルボ・カー・ジャパン
モータースポーツチームとして創業した「ポールスター」は、やがてボルボのスポーツ部門的な役割を課せられるようになり、ボルボの中核となるDrive-Eエンジンの先行開発にも参画。現在はボルボの100%子会社である。
独立したレース屋としてスタートしつつ、メーカーとの関係を年を追うごとに緊密化して、車両開発をも分担するようになり、ついには一体化……という同社の歴史は、メルセデスに対するAMGに似ている。
そんなポールスター物件のなかでも、うるさ型のエンスージァストも納得せざるをえない存在が、S60/V60ポールスターである。このクルマだけは軽微なパッケージオプションとは別格で、ポールスター自身がボディ、シャシー、エンジン、変速機、空力まで、総合的に手を入れた本物のコンプリートカーだ。
先ごろのフォードの撤退にも象徴されるように、海外メーカーにとって「うるさいクセに数は出ない」という日本は、もはや未来ある市場ではなくなった。いっぽうで日本は「マニアック商品は高くても確実に売れる」のも特徴で、本格スポーツ車にかぎっては日本は世界屈指の有力市場である。上は4ケタ万円のスーパーカーから下はアバルトやルノー・スポールまで、本格スポーツブランドの大半で、日本は世界トップ5に入る大票田である。
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