熟成の3代目タント、広さと使い勝手のミラクル
掲載 更新 carview! 文:藤島 知子/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:藤島 知子/写真:中野 英幸
今回のタントはボディの4割近くの外板を樹脂化することで鉄板よりも約10kg軽量化したほか、造形の自由度を生かして、バックドアとリヤスポイラーを一体成形できたことなどによって、背が高く前方投影面積が広いクルマでありながらミラ並みの空気抵抗値を実現。空気の流れを利用することで、低燃費化と操縦安定性の向上にも貢献している。
さらに、赤信号で停まる時など、ブレーキを掛けると停車直前にエンジンを止めて燃料を節約するアイドリングストップ機構が全てのモデルに標準装備。エンジン停止から再発進までの一連の動きがスムーズに扱えるので、せっかくの機能を手動でカットしてしまう気にさせない秀逸な出来映えといえる。
ホンダのN BOXやスズキのスペーシアがタントの成功を猛追してくる中で、3代目タントは初代から受け継がれたコンセプトをキープしつつ、このカテゴリーをいち早く切り拓いたパイオニアとしての貫禄を見せつけている。使いやすさを向上させるだけでなく、環境性能や走りの質を磨き上げたクルマづくりは、子育て家族が喜ぶクルマに留まらず、多様化する小型車ニーズに応えてくれる魅力的なもの。
基本性能の向上に加えて、日常ドライブのワクワク感を底上げしてくれるスペースユーティリティの数々は、軽ユーザーはもとより、これまで軽に乗ったことがないユーザーにとってもトキメキのポイントがいっぱいなのだ。
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