新型シビックは正統派なセダン風5ドアハッチに路線を変更。気になるホンダの狙い&タイプRはいつ登場?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹 230
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹 230
6月24日、新型「ホンダ シビック」が世界初公開されました。といっても今回登場したのは日本で販売されるハッチバックで、4月にはセダンがメイン市場の北米でお披露目されています。さっそく日本仕様をチェックしていきましょう。
まずは外観デザインが大きく変わりました。現行型シビックの塊感のあるくさび型フォルムから一転、ハッチバックながら、長く低い明確なノーズをもつセダンに近いシルエットです。サイドに走る水平なキャラクターラインもアコードを思わせるオーソドックスなもので、斜め前から見た編集は北米版のセダンが持ち込まれるのかと勘違いしたほどでした。
また、最初に発売されるのはガソリンモデルのみで、ハイブリッドモデルとタイプRは2022年の発売とアナウンスされています。
新型シビックのグレード展開はシンプルな2種類。
LX:ベースグレード
…ホンダセンシング、9インチのディスプレイオーディオ、左右独立オートエアコン、ニーエアバッグ、ホンダコネクト、7.0インチデジタルメーターを標準装備。
EX:上位グレード
…BOSEオーディオ、運転席8WAY&助手席4WAYパワーシート、アダプティブドライビングビーム(ホンダ初)、スマホのワイヤレス充電、10.2インチデジタルメーターを標準装備。
最初に導入されるエンジンは1.5LガソリンVTECターボで、基本は現行型から引き継いだユニットを採用。トランスミッションはCVTのほかに、6速MTが設定されるのも同様で、開発陣によれば、現行型のスポーティな走りを維持しつつ、乗り心地や静粛性を引き上げているとのこと。どちらのグレードも18インチホイールにグッドイヤー イーグルF1を履きます(タイヤは現行モデルと共通)。
ボディサイズは全長4550(+30)×全幅1800×全高1415(-5)mm、ホイールベース2735(+35)mm。リアトレッドは片側6mm広げられました。また、荷室容量は452Lで、25インチのスーツケースは3個、9.5インチのゴルフバックでも3個を飲み込むのは現行型と同等。ちなみにプラットフォームは現行型の進化版で、新たにホンダの新しいモノづくり哲学であるホンダアーキテクチャー(トヨタTNGAのような概念)が採用されています。※()内は現行モデル比。
インテリアも水平基調のすっきりとした構成で、ハニカムメッシュパネルに隠されたエアコン吹き出し口や、シンプルな空調ダイヤルやスイッチ、ドアハンドルは見た目も操作感も上質感あり。Aピラーが50mmも手前に引かれたため視界も良さそうです。
標準装備のホンダセンシングはフロントワイドビューカメラとソナーを使う、ヴェゼルなどと同世代のシステムとなり、ACCが0km/hまでカバーするほか、渋滞運転支援機能のトラフィックジャムアシストは低速域でもステアリングアシストを継続します。
また、踏み間違い防止機能(前方&後方)やブラインドスポットインフォメーション、パーキングセンサー、後退出庫サポートといった機能も追加されています。
個性的な現行型からオーソドックスなセダン風ハッチバックに変貌を遂げた11代目。キーワードの “爽快シビック”には、親しみやすさ×特別な存在感、という意味が込められているそうです。
その背景には現行型シビックのグローバルな購入者に、セグメントでは珍しい20代の若者層(≒Z世代)が多いという特徴や、彼らがシビック購入時に重視した最大の理由が外観デザインだったことがあるのだとか。その若者層をさらに惹きつけるホンダの回答が…ちょっと意外な気もしましたが、このクリーンかつシャープなデザインへの回帰ということなのでしょう。果たして日本や世界のZ世代は、新型シビックをどう評価するのでしょうか?
発売はこの秋、価格やスペックなどの詳細情報にも注目です。
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※6月24日、グレード表記に誤りがあったためお詫びして修正いたします。※このページのモデル:シビック LX
【 ホンダ シビックのカタログページ 】
ホンダ シビックのカタログページを見る
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