【あの頃、あいつと風になった】オープンカーの魅力を現代に蘇らせた傑作 初代「ロードスター」

ユーノス ロードスター

今も続くコンセプト「人馬一体」の始まり

開発コンセプトは「人馬一体」。ドライバーが思い通りに操ることができ、ステアリングを握る楽しさを追求した。プロジェクトは、マツダの有志により自然発生的な集まりからスタートした。彼らが本当に欲しいクルマ＝ライトスポーツカーを目指して作られた。

開発の初期段階では、MGやアルピーヌ、トヨタ「スポーツ800」などの古典的なスポーツカーに触れ、その魅力を全員で確認。そうして生まれたのが「FRレイアウト」、「前後重量配分50:50」、「オープン2シーター」というパッケージだ。

量産化が決まったとき、商業的な成功はあまり期待されていなかったが、結果的に大ヒットした。

ロードスターが他のスポーツカーと違ったのは、既存の部品を流用するだけではなく、専用設計を多く取り入れた本物のライトスポーツカーだった点だ。