ドイツ御三家も超えるスポーツ性と快適性の二面性をもつアルピナの頂点「B8 グランクーペ」の実力とは?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏 53
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600 ps以上のパワーをもったドイツの高級4ドアクーペと言えば「アウディRS7」(600 ps)、「メルセデスAMG GT63 S 4マチック」(639 ps)、「ポルシェ パナメーラ ターボ S」(630 ps)、「BMW M8」などが存在する。そこへ割って入ったのが「アルピナ B8 グランクーペ」である。
年間総生産台数2000台と世界最小の自動車メーカーを標榜するアルピナの2021年のポートフォリオは、セダンが3シリーズベースの「B3」と「D3」、5シリーズベースの「B5」と「D5S」、7シリーズベースの「B7」、そしてSUVはX3ベースの「XD3」、X4ベースの「XD4」、X7ベースの「XB7」がある。
今回発表されたばかりの「B8 グランクーペ」はその最高峰に位置する。ベースになったのはBMW M850i xDrive グランクーペで4.4リッターV8エンジン(N63B44)の排気量は変わらないが、54mmのタービン径をもった低速トルク重視のツインターボ、アルピナ製インタークーラー、大容量ラジエターなどの採用によって最高出力621PS/5500-6500rpm、最大トルク800Nm/2000-5000rpmを発生する。ベースモデル比では91psと50Nmのプラス、S63B44を搭載したM8コンペティションと比べると馬力(625 ps)はやや劣るが、トルクはプラス50Nmとほぼ同等のパワーを有している。
こうした徹底したチューンによってB8のスタートから100km/hまで加速所要時間は3.4秒、さらに200km/hまでは8.2秒で達し、最高速度は324m/hとポルシェ パナメーラ ターボS(315m/h)を上回るダイナミック性能を実現している。
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