【知ってた？】スバル「アウトバック」のルーツは30年前にあった…！ クロスオーバーSUVの元祖「グランドワゴン」の功績をたどる

レガシィ グランドワゴン

「レガシィグランドワゴン」はクロスオーバーの先駆け

「レガシィグランドワゴン」は、ベースになったツーリングワゴンの優れた機能はそのままに、SUVテイストを盛り込んだ新感覚モデルだった。ワゴンとSUV、両方の性格を持つクロスオーバーの先駆けである。

1990年代前半、日本では多様なライフスタイルをサポートし、充実した余暇を過ごすためのクルマが注目された。人気を牽引したのはレガシィに代表されるワゴンや、「パジェロ」などの本格SUVだった。

ワゴンは乗用車と同等の優れた走行性能と快適性に、ユーティリティをプラスした点がアピールポイント。一方、本格SUVは、圧倒的な走破性を武器に大自然の懐に踏み込めることが人気の要因だった。だが、ワゴンにはタフさが不足し、本格SUVには走りの爽快さや快適性が欠けていた。

レガシィグランドワゴンは、ワゴンと本格SUVの美点を融合し、それぞれの欠点を解消した欲張りモデルといえた。

グランドワゴンは、フルタイム4WDを搭載する「レガシィツーリングワゴン」の最低地上高を200mmに引き上げ、トルクに優れた2.5リッターエンジンを採用。内外装をアクティブなイメージに仕上げた「遊びの本格ツール」で、アウトドアを中心とした活発なライフスタイルを持つユーザーに最適な1台だった。