【徹底解剖】2.0L幌ロードスター「12R」の今わかっていることまとめ。ハイパワー化で走りは安定志向に？

マツダ「スピリット・レーシング・ロードスター12R」

ストリートからサーキットまでカバーするパワフル仕様

では、そんな「12R」の走りは、どのようなものになるのでしょうか？

まず、パワフルであることは間違いありません。「ロードスター」の1.5Lエンジンの出力は100kW（136馬力）しかありませんし、2.0Lの「ロードスターRF」でさえ135kW（184馬力）です。それに対して「12R」は200馬力ですから、幌車より64馬力もパワフルです。

そして走りを考える上で重要なのが車両重量です。

「12R」の車両重量は、幌の「ロードスター」をベースに2.0L化されたものですが、意外にエンジン単体の重量増はわずかなもの。下手をすると10kgも増えていないかもしれません。幌車の「ロードスター」のRSグレードは1040kgであり、可変機構のハードトップを持つ「ロードスターRF」のRSグレードは車両重量が1110kgですから、「12R」の重量は、その間となる1060～1080kg程度に収まるのではないでしょうか。

つまり、「12R」は幌車と同等の重さなのに、「ロードススターRF」よりもパワフル。間違いなく、1つも2つも上のクラスのような速さを見せてくれるはずです。そして、それを受け止めるための強化パーツが、アルミ製タワーバーであり、ビルシュタインの車高調、ブレンボのブレーキとなるわけです。

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