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新型アトレー/ハイゼットはCVTで燃費向上、ACCも装備。商売やアウトドアに最適な理由とは?

商用車ならではの広い荷室は商売や趣味に可能性を秘めている

アトレーがハイゼットをベースとし、ターボエンジンを設定し、豪華に仕立てたバージョンという位置づけは、1981年発売の初代から変わらない。ここ2世代(1999-2005の4代目と2005-2021の5代目)は乗用車として開発されてきたが、今回は商用車に戻した。軽ワンボックスの商用車と乗用車の決定的な違いは後席だ。後席前のスペースを自由に定め、スライドやリクライニングが可能な後席を装着するには乗用車であることが必要。いっぽうで商用車として販売するなら、リクライニング不可の簡素なシートを(荷室空間が確保されるよう)前のほうに設置しなければならない。その代わり商用車のほうが税制面で有利なのだ。

アトレーが乗用車を中心となった2000年代のはじめには、今ほど軽ハイトワゴンのラインアップが充実していなかったが、現在では「ムーヴ」、「ムーヴキャンバス」、「タント」、「ウェイク」などよりどりみどり、そのためダイハツはアトレーの乗用車としての使命は終わったと判断。新型を再び商用車に戻し、ターボエンジン専用の豪華なハイゼットとして存立させた。乗用車のハイトワゴンよりも広大な荷室を商売にも趣味にも自由に使ってほしいというわけだ。

CVT採用によって燃費が向上し、4AT時代の変速ショックからも解放されたハイゼットとアトレー。簡易的な後席を格納することで生まれる軽乗用車では得られない広大な荷室は、商売にも趣味にも大いなる可能性を秘めている。エンジンで動く軽貨物車の集大成と言える。あとせっかくエンジン縦置きパワートレーンを開発したのなら、最後に一発徒花覚悟でFRの軽スポーツカーを開発してほしい!

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