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違法駐車にこそ、武士道ならぬ路駐道が必要だ

違法駐車にこそ、武士道ならぬ路駐道が必要だ

イラスト:いらすとや

その駐車に路駐道はあるか、単なる外道か?

しかしそれでも、心ある(?)違法行為者たちは「なるべく広めで見通しの良い道の」「なるべく曲がり角や電柱などから遠い位置に」「歩行者等のこともある程度配慮しながら」停めているように筆者には思える。それすなわち、決してホメられる行為ではないものの「路駐道の精神」の発露である。

だがなかには一部、この精神を理解せぬまま路上駐車をする輩もいる。

「そこに停めたら、どう考えてもヤマトのお兄さんが通れないでしょ!」という感じの狭い、交差点に近い場所に平然と停める者。運転が極度に下手なのかどうか、車体が斜めってる状態のまま路駐し、その結果、道行く車両のスムーズな通行を著しく阻害している者。あるいは他人様の家の目の前に停め、ガーッとアイドリングさせたまま窓を開けてタバコを吸っている者。

……外道である。

や、もちろん「すべての違法路駐者が外道である」という言い方もできるので、「とりわけの外道」と言うべきだろうか。いずれにせよ、許しがたい連中である。

道交法にてそれが禁止されている場所での路上駐車は、もちろん決してやるべきではない。しかし浮世というのはいつだって「白か黒か」でパキッとまっぷたつにできるものではなく、多分なグラデーションも含みながら運営されている。それゆえ誰しもが、時にはごく短時間の違法路上駐車をする可能性を秘めているはずだ。

可能性は可能性のままで終わらせ、実際の違法路駐は一生やらないに限る。それがベストなウェイ・オブ・ドライバーズライフだ。しかしそれでも何らかの事情でそれをしなければならない時がきたならば、ぜひ武士道ならぬ「路駐道」に恥じない形で行ってほしい。

そうすればきっと、世の中はもっと良くなる(……や、別に良くはならないか!)

(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。

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