アウディの“S”付きコンパクトSUV、SQ2は乗れば満足できるけど、財布にはかなりの余裕が必要
掲載 更新 carview! 写真:編集部 245
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快晴の2月某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県の大磯プリンスホテルで開催されました。短時間ではありますが、carview!編集が試乗してきた、輸入車ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目モデルのショートインプレッションをお送りします。
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「SQ2」は、昨年12月に発売されたニューモデルで、アウディがラインアップする最もコンパクトなSUV、Q2のスポーティバージョン。お値段はオプションなしの車両本体価格で599万円(税込)と、兄貴分のQ3の最上位グレードより高く、A4アバントのそれなりにいいグレードが買えてしまうお値段となります。
全長4220mmとコンパクトですが、そのエクステリアは格子状のシングルフレームグリルや面積が拡大された左右のエアインレット、4本出しマフラーなどで差別化されています。
アウディのS付きモデルらしくインテリアは高品質で、前席のスポーツシートは、オプションで「マグマレッド」という赤いキルティング柄のナッパレザーが背もたれと座面に施され、なんとも贅沢な印象。大ぶりなサイズで183cmの編集が座っても座面、背もたれともに包み込まれるような心地よさでした。
一方、リアシートはさすがにボディサイズなりですが、窮屈な印象はなく、175cm位までなら支障ないかと。ただ、センターに肘かけがないので長距離はちょっと不便かもしれません。
ダッシュボード上面などはソフトパッドではなく柔らかい樹脂製ですが、安っぽさは感じません。左右の握り部分にパンチングを施したDシェイプの革巻きハンドルは、しっとりした手触りで扱いやすく、これだけ外して持ち帰りたいほどでした。
Sモデルの特徴のひとつである丸いヘッドのシフトレバーをDレンジに入れてスタートすると、7速SトロニックはDSGらしい神経質さもなく、クリープを伴ってスルスルとスタート。300psを発生する2.0リッターのインタークーラー付ターボエンジンは、イキっている素振りは一切なく、音も含めてあくまでジェントルに加速していきます。
駆動方式はQ2のFFから、アウディ伝統の4WD、クワトロとなり、それに伴いリアサスペンションもマルチリンク式に変更。引き締まっているものの、しっとりした足回りでしたが、試乗車にはなぜかスタッドレスタイヤが装着されていたため(この後のイベントのため?)、これ以上のコメントは差し控えたいと思います。
ちなみにこちらのSQ2、本体価格は599万円ですが、今回の試乗車のオプション装備である、インテリアパッケージやらナビゲーションパッケージ、バーチャルコックピットやBang & Olufsenサウンドシステムやらを足してみると、総額700万円オーバーとなりました。
さすがに700万円オーバーは…と思いましたが、コンパクトSUVに(いくらそれに見合った内容があるにせよ)約600万円を出せるオーナーなら、さらにプラス100万円のオプションも無問題なのかもしれません。
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