新型スープラ公道試乗。必ずしも上級グレードが良いわけではない理由
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一
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端的にいえば力技でクルマを前に進める直線番長的なアメリカンな質の乗り味が漂い、直列6気筒の官能的な吹け上がりや、走行振動少なく洗練されたハンドリングなど特有の良さはあるが、乗り比べると直4の軽快感や意のまま感が良いと感じる方が多いのでは? と思う味付けなのだ。
勘違いしてもらいたくないが、RZがお買い得ではないと言っているわけではなく、ダメと言っているわけでもない。適度にスポーツ性を楽しめて、速さも手軽に得られて、長距離を最も楽に移動できるのは明らかにRZ。しかし実用性を犠牲にしても2ドアクーペを選ぶとなったとき、自分であれば操り感や運転している感覚を大事に、一般道でも走りの楽しさを感じたいと思うということだ。
その視点だと、RZはもっとドシっとさせてグランドツアラー系に明確に振るか、直6エンジンの能力をフルに発揮しても車体が大きく姿勢変化しない足回りの強化など、グランドツアラー色を消してピュアスポーツに振っても良いのでは? と思ったが、おそらくそれが後にGRスープラのGRMNモデルとして出るのでは無いだろうか? 何にせよ、トヨタからこんな魅力的なスポーツモデルが出たことに大きな拍手を送りたい。
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