ポルシェ マカン試乗、完璧への飽くなき挑戦
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
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ではその「ポルシェ基準」とはなんなのか? 百聞は一見にしかず。走り出すと、わずか10メートルで、ああなるほどねと思った。とにかく足がスムースに動くのだ。目指したのがSUVのスポーツカーだけに、バネもダンパーも決してソフトではない。にもかかわらず、歩くような速度でも路面のわずかな凹凸やうねりに対してサスペンションがしなやかに動いていることが手に取るように伝わってくる。駐車場から車道に出る小さな段差をトンッと降りたときの滑らかな感触などはもう鳥肌モノである。
スポーツカー並みの走りを目指して磨き上げた足回りだが、その課程で得た精度の高いサスペンションと高剛性ボディは、街中でも乗る者を感動させる質の高い乗り味を生みだした。そしてこの部分こそが、911やケイマン/ボクスターにも共通するポルシェ基準=らしさなのだ。
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