プロボックス/サクシード ハイブリッド試乗 ダイレクト感は薄まったがバンとしての使命を果たすために必要な進化
掲載 更新 carview! 文:小林 秀雄/写真:市 健治
掲載 更新 carview! 文:小林 秀雄/写真:市 健治
個人的には、かつて社用車のプロボックスで経験した、エンジン回してなんぼ!のグルーヴ感、不思議と身体に伝わるクルマとの密接さといったファクターは、ハイブリッドだと少々希薄ではあると思う。だが、もちろんすべてのプロ/サク ユーザーが高速をかっ飛ばしたいわけではないだろうし、果たして自分は会社員時代に、なぜあんなに燃費を気にせず飛ばしていたかと振り返れば、燃料代を自分が払うわけではなかったからという答えにぶち当たるのも事実だったりする。
「リースで年3万km走行の想定ですと、27万円の価格上昇分はガソリン代ですぐにペイできます」と、開発担当者が胸を張るプロボックス/サクシード ハイブリッド。厳密なそろばん勘定の前では、「クルマとの対話」といった個人的かつ抽象的な価値は、あまりに無力だ。また、ハイブリッドにはハイブリッドなりの楽しみ方があるのも事実で、オプションの純正ナビに表示されるエネルギーフローを確認しながら、「次の下り坂で回生狙える!」と、エコ運転を意識しながら走るのも一興ではないだろうか。
「ハイブリッドの販売比率は、できれば50%まで伸ばしたい」と、開発担当者は目標を語ってくれた。企業イメージの向上にも貢献するであろうハイブリッドモデルが、プロボックス/サクシードのメインストリームになる日は、すぐそこまで来ている。
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