F12ベルリネッタで箱根へドライブ<後編>
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
御殿場から箱根山中のワインディングロードに至るルートは大きく分けてふたつ。ひとつは乙女峠を越えて仙石原経由で芦ノ湖スカイラインに至るルート、もうひとつが乙女の途中から長尾峠に入り、そこから箱根スカイラインを走って、最終的に芦ノ湖スカイラインに至る、僕が名づけた「箱根ワインディング街道」のルートである。
フェラーリF12のボディサイズとパワーその他を考えると、ワインディング街道の場合、ヘアピン状のタイトコーナーが連続する最初の長尾峠が辛いかもしれない、と一瞬考えたのだけれど、今から25年ほど前、F40に乗っていてそうしたのとまったく同じように、長尾の入り口に至ったら思わず右にステアリングを切って、峠に右折していた。と同時に、ステアリングのマネッティーノをSPORTからRACEに切り替える。
結果としてそのルート選択は正解だった。近年のフロントエンジン12気筒フェラーリとしては贅肉をぎりぎりまで削り取ったボディは、狭い長尾峠でもそのサイズを持て余すことなく、タイトベンドの連続をスムーズに駆け上がっていく。エンジンのトルクカーブがトップエンドに偏っておらず、全域反応型なので、過剰なパワーを後輪に送り込まないで済むのが、まずその要因のひとつ。それに加えて、パワーステアリングが路面感覚を充分に伝達しながら、適度に軽くしかもレスポンスがクイックであること、これがF12がタイトベンドを苦にしないもうひとつの要因だといえる。
したがって、コーナーが比較的変化に富んだ長尾の前半は、谷間にV12の快音を響かせながら想像したとおりの痛快なドライビングを満喫できたのに加えて、少々飽きるのではないかと予測していたブラインドのヘアピンが連続する後半に至っても、F12は無用なアンダーステアを見せることなく、存外に軽快なフットワークを愉しませてくれたのだった。
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