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3画面のデジタル空間にスマホ感覚の慣れを強いるアウディ「A5」。それでも結局「かっこいい」で全てを許せる

3画面のデジタル空間にスマホ感覚の慣れを強いるアウディ「A5」。それでも結局「かっこいい」で全てを許せる

アウディ A5 TDI クワトロ

とにかく見た目が「カッコいい」

JAIAの輸入車試乗会で、アウディの「A5 TDI クワトロ」に編集Kが試乗しました。時間は約80分。長距離をじっくり走り込んだわけではないので、すべてを理解できたとは言えませんが、それでも短い時間だからこそ、はっきりと伝わってきたものがあります。

A5はとにかく見た目がよく、上質で、クルマ好きの感覚にまっすぐ刺さる仕上がりでした。「やっぱりアウディはカッコいい」。少し身もふたもない言い方かもしれませんが、乗ったあとに残った一番の印象はそこでした。

現行のA5には、5ドアファストバックの「セダン」と、ステーションワゴンの「アバント」が用意されています。今回試乗したのはセダンですが、いわゆる昔ながらのトランクが独立した4ドアセダンではありません。リアウインドウごと大きく開くハッチゲートを備えた、ファストバックスタイルになっています。

このパッケージングこそが、いまのA5の面白いところです。セダンらしい上品さを保ちながら、ルーフラインはクーペのように美しく伸びやかで、荷室の使い勝手という実用性もしっかり確保されています。

試乗したモデルは、2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボを搭載する「TDI クワトロ」。最高出力は204ps、最大トルクは400Nmを発揮し、7速ATと4輪駆動のクワトロが組み合わされます。価格は2026年4月の改定後で735万円です。

外観は、ひと言でいえば素直に見栄えがします。低く構えたフロントまわりや薄くシャープなライト、そしてリアへなめらかに流れるライン。線を強調して強く見せるのではなく、面の張りや光の当たり方で陰影を作るデザインはいかにもアウディらしく、押し出し感はありながらも過剰には見えません。そこにプレミアムブランドらしい品を感じます。

インテリアも、新世代のアウディらしいデジタルな仕立てです。目を引くのは、メーターやナビ、車両設定などを集約した「MMI」を中心とする大きなディスプレイ。11.9インチのメーター画面と14.5インチのタッチディスプレイがひと続きのように配置され、試乗車には助手席側にも10.9インチの画面が備わっていました。

艶やかなブラックのパネルや、助手席まで広がる画面エリアなど、乗り込んだ瞬間の視覚的なインパクトはなかなかのものです。

シートはやや硬めですが座り心地は良く、身体をきちんと支えてくれるため、短時間の試乗でも疲れや不満は感じませんでした。また、バング&オルフセンのオーディオも印象的で、音の輪郭がとてもきれいに聴こえます。こうした細部まで含めて、室内の上質感が丁寧に作られている印象です。

フロントウインドウの下に備わる「ダイナミックインタラクションライト」も面白い装備でした。ウインカーや警告などに応じて光の色や動きでドライバーに知らせてくれるもので、実際に乗っていると意外に強く印象に残ります。

画面の文字やマップだけでなく、光でもクルマが反応してくれる。演出ではありますが、未来感を押しつけすぎない絶妙な範囲に収まっているのが好印象でした。

(次のページに続く)

#A5 #セダン #ディーゼル #アウディ #試乗

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