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【なぜ今あえてラダーフレームなのか?】モノコック全盛期に7年ぶり復活の三菱「パジェロ」が都市型SUVを選ばなかった理由とは

ランクルと同じ本格ラダーフレームで勝負

これから登場する、今年注目の新型車の1台が三菱「パジェロ」だ。

日本向けのパジェロは2019年に生産を終了している。しかし、熱烈なファン層が存在することに加え、昨今のSUVブームもあって、復活を望む声は根強かった。

復活の噂はこれまでもあったが、ついに今年5月末、三菱は新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」に決定し、2026年秋に世界初公開すると正式に発表した。

7年のブランクを経て、日本市場にパジェロが復活することが正式に明らかになったのである。

この記事では、そんな次期パジェロについて「今わかっていること」をお伝えしよう。

まずは車体構造だ。

昨今は、古典的なSUV作りの手法ともいえるラダーフレーム構造ではなく、モノコック構造のSUVが増えている。しかし、高い負荷がかかる用途を想定したピックアップトラックや本格オフローダーでは、今でもラダーフレーム構造を採用するモデルが多い。

初代や2代目のパジェロもそうだったし、トヨタ「ランドクルーザー」シリーズやメルセデス・ベンツ「Gクラス」などもそうだ。

ラダーフレーム構造は、モノコック構造に比べて重量がかさみやすく、車体設計や舗装路での走行性能をまとめるうえで不利になることもある。コスト面でも有利とはいえない。

それでも耐久性や悪路での使用を考えてラダーフレーム構造を採用するのは、ある意味で本格オフローダーの証といっていいだろう。

現行のランドローバー「ディフェンダー」がそうであるように、今ではモノコック構造でもサスペンションや四輪駆動制御などを組み合わせることで、高い悪路走破性を実現できる。しかし、ラダーフレーム構造には“本格ヨンクの証”という記号性もある。

余談だが、そうした記号性はユーザーのロマンを満たすとともに、そのクルマを選ぶ理由のひとつにもなる。高価格帯のクルマにおいては、意外に重要なことだと筆者は考えている。

では、次期パジェロはどうか。

三菱はパジェロの復活を発表したプレスリリースの中で、「高い堅牢性を誇るピックアップトラック『トライトン』のラダーフレームをベースに改良を施し、キャビンや前後サスペンションなどを専用開発」すると説明している。

つまり新型パジェロは、トライトンのラダーフレームをベースとする車体構造を採用するというわけである。

実は、1999年にデビューした3代目パジェロと、それに続く2006年デビューの4代目パジェロは、初代や2代目と同じ構造ではなかった。フレームをボディに組み込んだ、ビルトインフレーム式のモノコック構造を採用していたのである。

いっぽう新型は、トライトンのラダーフレームをベースに、キャビンや前後サスペンションを専用開発する。車体構造の詳しい成り立ちは今後の発表を待つ必要があるが、少なくとも一般的な都市型SUVとは一線を画す設計になることは間違いない。

歴代パジェロの本格的な走りを重視するファンにとっても、納得しやすい方向性ではないだろうか。

(次のページに続く)

#三菱 #パジェロ #SUV #ラダーフレーム #新型車

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