一番売れている現行クラウン4兄弟はどれ？ “令和のクーペ”ともいうべき「スポーツ」がもっとも人気で魅力な理由は3つある

クラウンスポーツ

スタイリング、そしてサイズ感やスポーティな走りも魅力

普通に考えたらスポーツは“もっともクラウンらしくないモデル”。「やっぱりクラウンセダンが一番売れています」なんてことになっていたら「だよね、クラウンといえばセダンだもんね」と素直に納得できるけど、「スポーツが一番人気」と聞けば、「？？？」の人が多いんじゃないでしょうかね。もちろんボクもそうですが。

というわけで、なぜ売れているかといえば、まずは「スタイリングがカッコいい」ことでしょう。

世の中には「スタイリングのカッコよさなんて二の次。それより実用性」というクルマ選びをしている人もたくさんいると思います。が、逆に「実用性は多少目をつむっても、やっぱりカッコよさが大事だよね」という人だって少なからずいる。スポーツはそんな人たちに支持されているというわけです。

「大きすぎないサイズ」も魅力。全長4720mm×全幅1880mmというスポーツのサイズは、一般的にいえば小さい車体ではありませんが、現行クラウンとしてはもっとも小さいもの。「クラウンが欲しいけれど、大きすぎる車体はちょっと……」という人にも選ばれやすいのがスポーツなのです。

そして「走りがいい」というのもスポーツの魅力。たしかに新型クラウンシリーズはどれも気持ちよく走れるのですが、なかでもスポーツは別格。あえて「スポーティ走行の爽快感」にこだわった味付けとしていて、峠道の走りなんかまるで水を得た魚。気持ちよくグイグイ曲がるから、運転好きのドライバーも大満足というわけです。

「たとえば『気持ちよく走りたい』というお客様に対してはスポーツをおすすめできるし、『スポーツだと後席や荷室が狭い』となれば『ではエステートをどうぞ』と別のモデルを選んでもらえばいい。4つのモデルがあるから、それぞれキャラクターを尖らせることができた」

開発者はひとつのボディではなく“クラウン群”で展開するメリットをそう教えてくれましたが、スポーツは“4つのうちのひとつ”だから車体を小さく設計したりスポーティな走りを際立てられたというわけです。

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