【2度の倒産から再び】「スパイカー」が動き出す。かつての奇才ブランドが復活へ向け準備中

スパイカー C8プレリエーター

高級スポーツカーにおける“手作り主義”の復権が追い風に

スパイカーの再始動に関する具体的な計画は、まだ「近日中に発表される」としか公表されていません。しかし、今のタイミングでブランド復活に動く背景には、自動車市場の変化があると見られます。

世界的に電動化が進む中で、クラフトマンシップを重んじた高級スポーツカーに再び注目が集まっているのです。

EVやハイブリッドモデルが急速に普及する一方で、アナログな操作感や造形美を求める愛好家も増えています。特に欧州では、手作りのエキゾチックカーや少量生産モデルが再評価される傾向にあり、スパイカーにとっては復活に適したタイミングといえるでしょう。

ブランドとしての方向性はまだ明確ではありませんが、オランダを拠点とし続けることは決まっているようです。

もしスパイカーが新世代モデルを発表することになれば、同社が象徴してきた金属的な美しさや精密なディテールを現代的に解釈した一台が登場する可能性もあります。

倒産と復活を繰り返してきたスパイカーが、再びスーパーカー市場にどんなインパクトを与えるのか。発表の時を静かに待ちたいところです。

（終わり）

（写真：APOLLO NEWS SERVICE、スパイカー）