改良型「ワゴンR」が効率と合理性の果てにたどり着いたのは“本当の原点回帰”。絶滅危惧種の5MTを頑なに守り抜く、スズキの良心と意地とは
掲載 carview! 文:大音 安弘 82
掲載 carview! 文:大音 安弘 82
長年、便利さと高いコストパフォーマンスで支持されてきたスズキの軽ハイトワゴン「ワゴンR」が、2025年12月15日に一部改良を実施した。
今回の進化の主眼は、先進安全機能を含む基本性能の向上にあるが、同時にラインアップの大胆なスリム化が図られた。長年親しまれてきたカスタム系モデルやターボ車を廃止し、デザインを一本化。
その大きな改革の中で、あえて残されたのが今や貴重な存在となったマニュアル車(MT)である。
1993年にデビューした初代ワゴンRは、軽ハイトワゴンという新ジャンルを切り拓いたパイオニアだ。歴代モデルのトランスミッションの変遷を振り返ると、当初のATは3速であったため、5速MTのニーズも一定数存在した。
その後、時代の流れとともにAT仕様が強化され、2012年登場の5代目では一度全車CVT化を果たしている。しかし、そのわずか3か月後には「FX」グレードに5速MTを復活させた。
2017年登場の6代目でも同様の経緯を辿り、最新の一部改良では、新たなエントリーグレード「ZL」に最初から5速MTが用意された。
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