新型「デリカミニ」登場でさらに激戦必至。あなたにピッタリの「ハイト系軽SUV」オススメ4台の選び方
掲載 carview! 文:koensha 10
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どのモデルも軽自動車の取り回しのよさと居住性を活かしつつ、アウトドア風の個性を持っているが、日常+αの用途を求めるなら「実用性」「タフさ」「拡張性」の3点で比較するのが有効だ。
まず「実用性」の面では、ダイハツ「タントファンクロス」が頭ひとつ抜けている。
助手席側の柱(ピラー)をなくした「ミラクルオープンドア」は、小さな子どもや高齢者の乗降を劇的にラクにする仕組みで、他車にはない武器。後席のスライド量も大きい点と、シートアレンジのバリエーションも魅力だ。ファミリー層にはとくにおすすめできる。
次に「タフさ」では、やはり三菱「デリカミニ」が抜群。4WDシステムは兄貴(デリカD:5)譲りの信頼性を持ち、雪道やぬかるみといった環境でも安心できる。ボディ剛性の高さや足回りのしっかり感も、アウトドア好きにはうれしいポイント。実際、キャンプ場で見かける確率は上昇中だ。
一方で「拡張性」、すなわち自分らしくカスタムしたい、という人には「スペーシアギア」が向いている。アクセサリー類が充実しており、キャリアやルーフボックス、車内のユーティリティボックスなどを後付けしやすい。また、荷室の床下収納や豊富なポケット類も手が届きやすく、車中泊や長距離移動でもストレスが少ない。
「N-BOX JOY」はというと、派生モデルながらベースのN-BOXの品質の高さをしっかり引き継いでいる点が強みだ。ホンダらしい静粛性と高効率なパワートレーン、そして広々とした室内はやはり安心感がある。外観の印象に対して中身は“きっちり者”で、幅広い層におすすめできるオールラウンダー的存在だ。
「ハイト系軽SUV」とひと口にいっても、それぞれのクルマには明確な個性と得意分野がある。家族での使い勝手を重視するなら「タントファンクロス」、走破性と“本物感”を求めるなら「デリカミニ」、遊び心あるカスタムベースがほしいなら「スペーシアギア」、そして質感と安心感のバランスを求めるなら「N-BOX JOY」が最適だ。
重要なのは自分の生活スタイルや「何をプラスしたいか」を明確にすること。普段は近所の買い物中心、でも週末には遠出したい、という人にはまさにうってつけのクルマたちだ。
軽自動車の枠に収まりきらない多様性と個性が、このジャンルの最大の魅力といえるだろう。
(終わり)
(写真:三菱、ホンダ、スズキ、ダイハツ)
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