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290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか

安全かつタフな軽自動車は登録車よりコストがかかる

軽自動車の価格上昇は、メーカーの都合だけでは説明できない。2010年代後半以降、軽自動車にも衝突被害軽減ブレーキの搭載が事実上義務化され、ミリ波レーダーやカメラなどのデバイスが必須になった。

さらに車体の“トール化”に伴い、ボディ剛性確保のための高張力鋼板や補強材、重量増に合わせた制御・制動系の強化も避けられなくなった。

デリカミニのような“背高・重量級の軽SUV”はとくにコストがかさむ。最低地上高の確保、姿勢安定のための足回り強化、SUV的な外板パーツ……すべてが軽規格の中では割高だ。つまり、軽自動車で安全かつタフな走りを実現しようとすると、登録車よりもコスト構造が厳しいのである。

価格高騰の背景には、ユーザー側の意識変化も大きい。いまや軽自動車は完全に“ファーストカー”になりつつある。デリカミニが都市部や地方の家族層に強く支持されているのはその象徴で、軽自動車にも以下に列挙するような要素が求められている。

・電動パーキングブレーキ
・アダプティブクルーズコントロール
・全方位カメラ
・高断熱ガラス
・遮音材の増量による静粛性向上
・特別感のある内外装デザイン

これらは「軽自動車だから安くできる」類の装備ではなく、むしろ軽規格ゆえに専用の小型化・軽量化が必要となり、登録車よりも割高になるケースもある。ユーザーが“普通車に負けない軽自動車”を求めた結果、軽自動車そのものが高級化し、価格上昇が正当化されていったといえる。

(次のページに続く)

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